今年は、日本という国が大きく地盤沈下する兆しを感じた1年でした。
様々なことが、今まで通りではなくなってきています。
自分だけでなく、多くの人がそう思っているのではないでしょうか。
まずは物価高。
スーパーに行くと牛丼に入れるような細切れのような牛肉が3000円!
3倍以上になっている感覚。
世界的なインフレに加えて、円安で輸入した食料が高騰してますからね。
若い人は知らないかもしれませんが、マックのハンバーガーが65円なんて時代もあったんですよ。(30年前くらいか?)信じられませんね。
今では、マクドナルドも高級品と言われるようになってしまった。それだけ日本の国力が低下してしまったという事。
外国人の観光客が多いのは日本の物価が安いからというのが一番の理由です。もう先進国とは言えませんね。
そして人手不足。
歯科医院に限らず多くの業種で起きていることですからね。
少子高齢化を放置したツケが至るところに噴き出しています。
もう取り返すのが不可能な状況。これから生産年齢人口が増えることはありませんからね。(多数の移民を受け入れれば別ですが・・・) 働ける人は皆、働いているという状況。
未来の年表という本では「エアコンが故障してもいつ修理してもらえるかわからない」「IT人材80万人不足で銀行トラブル続出」「60代の自衛官が80代を守る」なんて書いてあります。「まさかそんな事起きないよ」と思っているかもしれません。が、その「まさか」が起きる事態になってきているのです。
もうすぐ現実逃避ができない状況がやってきます。
ダチョウの平和とDon’t look up
人間というのは”不都合な真実”に直面したとき、往々にして見て見ぬをするものだ。それどころか、気休めにもならない客観的データをかき集めて、”不都合な真実”を否定しようとする人さえ出てくる。皆さんは、「ダチョウの平和」という言葉をご存知だろうか?危険が差し迫ると頭を穴の中に突っ込んで現実を見ないようにする様を指した比喩だ。
未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること(講談社現代新書)
ネットフリックスで話題になった「Don’t Look up! 」という映画。
ある若い女性科学者(女子大生?)が巨大彗星の軌道を観測してると地球に衝突することを知ってしまいます。少し彗星は地球に近づき、ついに空を見上げるとこの彗星が小さく見える程に近づいています。ただ空を見上げなければ、当然、彗星は見えません。
「Don’t look up !(空を見上げるな!)Don’t look up !(空を見上げるな!)」を連呼して現実逃避する民衆が描かれています。
これは、まさにダチョウの平和と同じ。
今の日本もこの「ダチョウの平和・Don’t look up!」と同じ状況なんじゃないかと思うんですよ。
見たくないものを見ないようにして先送りしてゆく。
見ないようにしても、現実は必ずやってくるのですから。だから、起こるであろう事に備えることです。
健康への投資
今の日本の状況で、すべての人にあてはまる万能の処方箋は、健康に投資することでしょう。
歳はとっても、自分の身体さえ健康であれば何とかなります。
特に歯への投資!(ポジショントークと思われても良いですが、本当の話です)
歯年齢というものが存在するとしたら、この歯年齢ほど実年齢とギャップがあるものはないでしょう。
70代、80代で歯年齢が20代、30代という方はたくさんいますし、その逆で20代、30代でもうすでに入れ歯を入れなくてはならない方もいるのです。
これだけの差が出る理由は、他の臓器(心臓etc)と異なり「手入れ」をしないといけないから。
手入れとは、要するに毎日のブラッシング。プラークを徹底的にとること。投資と言っても極論すれば歯ブラシを買って、一生懸命磨くだけのこと。
これが出来るか、出来ないかで10年、20年経つと、おろしいほどに歯年齢の違いになるのです。
皆が歳はとっても(歴年齢は仕方がないが)、若く健康でいることが日本を助けることにつながるはずです。
皆が実年齢マイナス20歳くらいを目指すのです。口の中を健康に保てば、これくらいは出来るはず。
そうです! 「歯みがきは日本を救うのです!」
壮大な話になってしまったけど、本気で思っています。
来年のライフ・デンタル・オフィスのテーマは「実年齢マイナス20歳、歯みがきで日本を救う!」に決定です!
その実現に向けて、来年はさらに異次元の歯みがき指導をやっていきますよ!
今年も多くの患者さんに来院していただき、ありがとうございました。
一緒に働いた皆もありがとうございました。ゆっくり休んでくださいね。
皆様、良いお年をどうぞ。
ライフ・デンタル・オフィス 院長 羽藤伸一