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歯科衛生士がブラッシングの威力を信じなければ患者さんも信じることはできない。

歯科衛生士学校の2年生の臨床実習が今日で最後でした。コロナ禍の中で大変だった事と思います。

二人とも大変お疲れさまでした。ひたむきに学ぼうとする姿勢にこちらのほうが刺激なりましたよ!

今後の大活躍を期待できる二人に、はなむけの言葉です。(まぁ軽く聞いてください。)

①まず歯科衛生士という職業にプロ意識をもってほしいですね。当然、予防のプロだという意識です。口の中の専門家ですから、プラーク・バイオフィルムを徹底的に理解しましょう。

②口の中の炎症が、全身にどれだけ悪影響を与えているのかを勉強することが、これから凄く大事になります。口の中だけはダメです。全身との関連が大切!

炎症は万病のもとなのです。歯肉の発赤も炎症です。とにかく炎症をみくびらない事。

認知症、糖尿病、動脈硬化、肥満などとの関連性がわかってきています。

③そしてなぜブラッシングが必要なのか? 

昔とは食べているもが違うからです。

原始のような食生活であれば、ブラッシングをしなくてもプラークはつきません。現代のように加工した食品だと、どうしてもプラークが付着しやすくなるのです。

だから食べ物とプラーク付着の関連性を理解しましょう。

とくに精製された砂糖の害については歯科衛生士であれば必ず勉強してほしいですね。

砂糖を日常的に摂っている患者さんのプラークが中々とれにくいのも歯科衛生士になればわかりますよ。

そして卒業し、実際に患者さんにブラッシングの説明をしても中々やってくれない場面に遭遇すると思います。

しかし、ここで投げてはいけません。(メンタルも強くなければなりません。)

もしプラークがとれていなければ、まずは患者さんのプラークをとってあげてください。それも毎回、毎回、来院する度。 

プラークのない口の中がどんなにすっきりしたものか患者さんもだんだんわかってくるはずです。

患者さんに「ピカピカの歯にしましたよ。だからプラークがまたつかないようにしましょうね。」と、しつこく、しつこく話しましょう。

そして、ついに患者さんが自分で歯をピカピカに磨いて来る日がやってきます。

その瞬間になんとも言えない充実感を感じると思います。患者さんとの間に信頼関係ができた瞬間です。(ラポールとも言うね!)

ここまでたどり着けるのは、歯科衛生士自身がブラッシングの威力をほんとうに信じているからです。(院長に言われて渋々ブラッシング指導しているようじゃダメだよね。)

タイトルにある『歯科衛生士がブラッシングの威力を信じることができなければ患者さんも信じることはできません。』をぜひ実践してほしいですね。

Oさん、Hさん、歯科衛生士になり活躍する日が来ることを願っていますよ!

ライフ・デンタル・オフィス 院長 羽藤伸一