最近、歯ぎしり・咬みしめ(くいしばり)をする人が増えています。
歯ぎしり・くいしばりをまとめて歯科では「ブラキシズム」と呼んでいます。くいしばりは、音のしない歯ぎしりと言えます。だから自分では歯ぎしりはしてないと思っても歯医者が見ればわかります。ブラキシズムしている人は、咬筋が発達(エラが張っている)していたり、顎の骨が隆起したり、歯を支える骨がボコボコ出っ張ったりしています。
このブラキシズムをする人が増えている理由は、コロナウィルスの影響でしょうね。みなさんも、いままで当たり前だった日常がすっかり変わってしまった事と思います。
脳がストレスを感じるとブラキシズム(歯ぎしり・くいしばり)をしやすくなります。
最近、患者さんのお話を聞くと、「むし歯でもないのに、やたら歯がしみる。顎が痛い。口があかなくなった。夜中に歯を強く咬みすぎて目が覚めた。」などブラキシズムが原因と思われることが増えています。
ブラキシズムに対して歯科医院ではマウスピースで歯を保護する治療をします。
ただ、マウスピースは歯を保護はしてくれますが、ブラキシズム自体はなくなってはいないのです。
なにか根本的になおす方法はないかグーグル先生に聞いてみたら、見つけました!
「ボトックス注射!」
ボトックスとは、ボツリヌス菌(食中毒の原因菌)がつくるタンパク質を薬として用いられるように加工したもの。美容整形でシワ取りや小顔にするのにも使われています。簡単に言うとボトックスは筋肉を弛緩させる効果がある。
その効果を用いて咬筋にボドックスを注射して筋肉に作用させます。。こうすると咬筋が弛緩して歯ぎしり・くいしばりを防ぐことができる。
おもに美容整形でおこなわれており、歯科医院でもおこなっているところがあるみたいです。
なにやら怪しげだが、論理的には正しそう。一度、やってみる価値はありそうです。
まあ、ようするに大切なことは、筋肉をゆるませること。
みなさんが、最も筋肉がゆるんでいたのは、赤ちゃんだった頃です。赤ちゃんの筋肉はゆるゆるですね。だんだん大人になるにつれて筋肉がガチガチに硬くなってゆきます。ストレス社会ですから、筋肉もガチガチになりますよね。
温泉に浸かったり、お酒をのんだり、親しい友人と一緒に食事をしたりするのは、筋肉をゆるませる効果があります。みんな緊張した生活をしているから、どこかでゆるませたいのです。それがコロナ禍でそうしたことがやりずらくなってしまいました。
この「ゆるむ」ということが健康でいるための極意なんです。それが、中々出来ないのだけどね。
コロナ第3波でストレスがたまる日々ですが、何かしら自分にとって「ゆるむ」ことを見つけましょうね!