歯周病で歯が動いていたら、そのまま放置してはダメです。
たまに患者さんで「歯が動くんですよ。」と歯をゆさぶっている人がいますが、絶対ゆさぶってはダメ!
とにかく歯が動いていたら安静状態を保ってください。歯みがきするときも、そっと歯を動かさないようにしてプラークをとることです。
歯がつねに動いていると、歯根膜(歯と歯を支える骨をつなぐ繊維)がひき伸ばされたり、断裂したりします。
こうなってしまうと、歯を支える骨が溶けてさらに歯の動きがひどくなり、歯が抜けてしまいます。
とくに歯は横方向に揺さぶられる力に弱いのです。実際、歯を抜歯するときは、横方向に歯根膜を断裂させて抜きます。
だから、歯が動いていたら何かしら横方向の力が歯にかかっている可能性が高いということ。
こういうときは、歯医者で咬み合わせの調整をすることで、歯の動きがとまってくるときもあります。
それをやっても動きがとまらない場合は、連結固定をしていきます。(当然、プラークや歯石をとったりは、しなければなりませんよ!)
連結固定というのは動いている歯と動いてない歯同士、もしくは動いている歯同士を一くっつける治療。
簡易的に接着剤でやる場合もあるし、かぶせ物で固定する時もあります。
とにかく固定して歯の動きをとめることが大事!
プラークをとったりするのは、家で歯磨きすれば良いですが、咬み合わせの調整や連結固定は歯医者に行かないとできません。
歯磨きはがんばっているにもかかわらず、歯が動いていたらまずは歯の動きをとめてもらうことです。
p.s
今朝の仙台はすっかり雪景色。 札幌を思い出します。