今年の最後のインプラント手術は「抜歯即時埋入」でした。
「抜歯即時埋入」というのは、文字どおり、まずは保存できない歯を抜いて、その後すぐにインプラントを埋め込むという治療です。
「抜歯即時埋入」の良いところは、一度で抜歯とインプラントの埋め込みが同時に終わるということ。
だから、通院する回数・治療期間を最短にできます。
通常の治療では、抜歯をしてから治るのに3~4か月、さらに、それからインプラントを埋め込んで、骨と結合するのを待つ期間が3~4か月。トータルで6~8か月くらいかかります。
これが抜歯即時インプラント治療ならば3~4か月で治療を終えることができます。
良いことだけの抜歯即時インプラント治療ですが、難点があります。
経験やテクニックに依存するところが大きいのです。
通常のインプラント治療であれば、術式通りにやれば上手くできるように方法が確立されています。
ただ抜歯即時埋入のインプラント治療は、そういうわけにいきません。
まず抜いたあとに感染した組織をきれいにとること。これが結構大変。それに加えてインプラントを固定させるのが難しい。歯を抜いた穴とインプラントのサイズが合えばよいですが、そんなことはあり得ません。だからインプラントを固定させるのに、いろんなアイディアが必要になります。
要するに、予測できない事態に対応できる技術がないとダメ。
瞬時に判断し最良の結果を出さなくてはいけません。
術者にとっては難しいのですが、患者さんにとっては身体への負担が最小で済みます。まさに自分が目指している「低侵襲インプラント治療」です。
「難しいことを簡単にやる!」この事を極めていきますよ。
p.s 今日はクリスマスイブですね。仙台では光のページェントも始まったみたい。
コロナ禍でクリスマスという感じではないですが、とりあえず『Merry Christmas!』