前歯のインプラント治療は、咬めるようになるのは、もちろんですが、見た目がそれ以上に大切になります。
インプラント治療ですから、歯がないところにやるわけです。
歯を抜くと、そのダメな歯の感染度合い(抜歯となる原因:むし歯、歯根破折や歯周病)がひどければ、ひどいほど、抜いたところが治った後に歯肉や骨が吸収してなくなってしまうのです。
奥歯のインプラント治療であれば、抜歯してから十分に治ってから(抜いたところが治るには4ヶ月〜6ヶ月かかります。)インプラント埋入手術をしても良いですが、前歯の場合は別です。
元に戻さないと患者さんの満足がありませんからね。
ただ歯があって咬めれば良いというわけにいきません。一度、失った歯肉や骨を新たに、つくることをしないと。
だから、前歯のインプラント治療は、抜歯即時インプラント治療や抜歯後早期埋入インプラント治療が良いです。
ダメな歯を抜いてから、①すぐにインプラント手術(抜歯即時インプラント治療)・②抜いたあと、2週間〜3週間待ってからインプラント手術(抜歯後早期埋入インプラント治療)
①や②であれば、歯肉や骨がなくなる前にインプラントを埋め込むことができるのです。
物事は、何でもそうですが、一度ひどい状況になってから、元どおりにするのは大変です。
状況を悪くしないようにする方がエネルギーを消耗しません。
だから一度失った、歯肉や骨を元に戻すのは大変!
歯肉(結合組織移植)や骨の移植が必要になってしまいます。
何とか、歯肉を移植して元に戻しました。 でも手術も複数回、必要になるから大変です。
何でもそうですが、まずは悪い状況にしないことが人生の肝ですね。