人の身体の適応力には、すごいものがあります。
何か不足部分があると、どうにかしてその不足部分を埋めようとするのです。
自分は歯医者だから、良く遭遇するのが舌が大きくなっているパターン。
歯がないところを長い間そのままにしておくと、何とかしてその空間を埋めようとします。
その空間に舌をはさみ込むのが習慣化してくるのですね。(ほっぺも中に入りこみ、たるんできます。)
そして、実際に舌が大きくなっている。(ある意味、筋トレして筋肉が肥大しているようなもの)
● 舌を歯のないところに、はさみ込んでいます。
●インプラントをして舌が元の位置におさまりました。
このため、インプラントをして歯が入った当初には舌を咬んだり、ほっぺを咬んだりすることがあるのですね。
歯がはいることで、だんだん、舌の位置やほっぺの位置が元に戻っていき、舌やほっぺも咬まなくなります。
こうして患者さんから「何でも咬めるようになりました!」と言ってもらった瞬間にドーパミン(脳内の幸福物質)が大量にでるのですよね。
この瞬間のために頑張っている気がします。