歯周病

診療最終日に思うこと2022 「歯周病が良くならないのは、どうして?」

「歯周病が良くならないのは、どうして?」

一番大切なのは、歯医者任せにしないで自分で治そうと本気で思うこと。

歯みがきを見れば本気かどうかわかります。

歯周病の治療はブラッシングの力が9割、歯医者の力は1割くらいだと考えてください。

とにかく自分で毎日、毎日、歯ブラシでプラークを一生懸命にとるのです。

プラークは、むしば菌や歯周病菌のかたまりの事で、歯垢(しこう)とも呼ばれます。

食べかすと思っている人が多いですが、バイ菌のかたまり!

食べかすであれば、簡単にとることができますが、プラークは違いますね。

プラークは風呂や排水口についた「ぬめり」のようなもの。

だから何度も何度も擦らないと取れません。

だからプラークと呼ぶのをやめて「歯くそ」にしようかと

歯周病のための歯みがき(バス法)が正しくできていれば必ず歯肉は引き締まってきます。

歯肉が引き締まってこないのは、歯と歯肉の間の溝(歯周ポケット)に毛先が入ってないから。

とにかく歯ブラシの毛先でこの歯周ポケットの中をかき混ぜる、何度も何度も。そうすると酸素が入り込み、酸素の嫌いな歯周病菌は必ずダメージを受けます。

ひたすらこれを毎日続けてください。30分以上磨いてください。(できれば1時間)そうすると歯肉が後退し、歯石が目で見えるようになります。

このくらいブラッシングをやってもらえれば、歯科衛生士は歯肉から出血させずに歯石をとることができるのです。

最初に気になる歯(腫れたり、痛んだりする歯)から磨きましょう。

集中力があるうちに歯周病の悪化した歯を最初に磨くのです。動く歯の場合は指で押さえて動かないようにして磨きます。

このブラッシングを毎日続ければ必ず良くなります。

正しいブラッシングができているかどうか、かかりつけの歯科衛生士さんにチェックしてもらいましょう。間違った歯みがきをしてたら時間の無駄ですから。

今年も思うのは「徹底的にプラークをとり除く。」

それ以上に歯の予防で効果のある方法はないですよ。

お金もかからないし最高! だから、絶対、絶対、本気でやってほしい!

来年も口うるさく「プラークを取らないと!」「プラークを取らないと!」言い続けますよ。

その結果、プラコン❌だった患者さんがピカピカの歯で来院してくれたら最高です。何か思いが通じたような感覚になります。

今年も多くの患者さんに来院していただき、本当ありがとうございました。一緒に患者さんの予防に頑張ってくれた、みんなもありがとうございます。おかげで患者さんのプラコンが格段に良くなってきました。

来年は来ていただいた患者さん全員のプラコン⭕️にするよ。絶対!絶対!

皆様のおかげで今年もなんとか無事に診療を終えることができました。少し早いですが良いお年をお迎えください。

           ライフ・デンタル・オフィス 院長 羽藤伸一