自傷咬合というのは文字通り、自らを傷つける咬み合わせのことを言います。
悪い癖と言えますね。
正常な人は上下の歯がぶつかるのは1日24時間のうちのたったの20分と言われています。
車や航空機の金属疲労と同じように使用頻度が多いほど、劣化し、壊れやすくなるのは想定できますよね。だから車や航空機も定期的にメンテナンスし、ネジの緩みや部品の劣化をチェックしています。これは歯も同じです。
毎日くいしばりを5時間したとすると300分。なんと歯ぎしりをしてない人の15倍使っているという事です。
そう考えると自傷咬合の人は歯ぎしりのない人の1年と比べて15年の老化(歯へのダメージ)!
自傷咬合のある人は、常に歯のトラブルがつきまといます。
- 頻繁に金属がとれたり、つめものがとれる。歯が割れたことがある。
- 口の中に骨のでっぱりがある。
- 顎の周りの筋肉が発達している。
- 朝起きると顎がだるい。
- 歯磨きを真面目にしているのに歯周病になってしまう。
- 歯がしみる(歯医者に行くと虫歯ではないと言われる)。知覚過敏と言われるが良くならない。
上記に思いあたる方は自傷咬合している可能性が大!
歯をくいしばる感覚が脳に心地よいために、中々やめることができないのです。
まずは、悪い癖をしていると気づきましょう。
正常な状態がわかる簡単な方法があります。
ボケーっとしたアホな顔をしてみてください。どうですか?
上下の歯は、離れていませんか?
そうです! その状態が身体の力が抜けたリラックスした状態なんですよ。
そう考えると、自傷咬合は、真面目で常に気が張っている人の癖とも言えそうです。
こういう人は、ボケーっとした顔でいるのが良いかもね。