歯を失った場合の選択肢として、「ブリッジにするか?それともインプラントにするか?」悩むところです。
ブリッジとは、文字通り、下図のように、歯のないところを両隣の歯を支えにした橋渡しです。(ブリッジのために両隣りの歯を小さく削らないといけません。)
ここでポイントは一見、歯が増えているようで実は、全く歯が増えていないということです。
という事は、残っている歯の負担が増えているということ!
これに対してインプラントはどうか?
両隣りの歯を削る事なく、実際に歯も増えているということ
逆に残っている歯の負担が減ることになります。
更にブリッジをする場合に大切な事は、ブリッジを支える歯の条件がどうか?
ブリッジの支えになる予定の歯がどうなっているか?自分でも知っておいた方が良いです!(絶対!)
ブリッジの支えになる歯をチェックする点としては
①神経がある歯かどうか?
②神経がない歯であれば、残っている歯の量は、どれくらいあるのか?
神経がある歯であれば、問題は起こりづらいでしょう。
(ただ、ブリッジは、接着剤が溶けて、むし歯になったりするリスクがあります。よくあるのがブリッジの片方だけ外れているので、自分では気づかないで、むし歯が進行してしまうこと。)
問題なのが神経のない歯がブリッジの支えになる場合です。
その場合は残っている歯の量がブリッジの運命を決めていきます。
残っている歯の量とは何か?
かぶせものをしている歯は見た目では本当の歯の量はわかりません。
レントゲンで見れば本当の残りの歯の量がわかります。
一番奥の歯を見てください。レントゲンで白くみえるところは、歯ではないのです。
白くみえるところは、金属や根の中につめるお薬だったりです。
だから本当の歯の部分はその白いところ以外の部分になります。
本当の歯の量は歯全体の半分くらいでしょうか?
絵にすると、こういうことです。
この歯の量が少ないと、歯がおれたり、割れたりしてしまう場合があるのです。
ブリッジにしなくても歯の残りの量が少ないと危険です。
歯が割れたりすると、保存するのは、かなり厳しくなります。
こういう歯をブリッジの支えにすると、歯にかかる負担が大きくなるから、さらに危険なんですよね。
ブリッジしたことで、さらに歯を失うことにつながってゆきます。
ブリッジするときは、歯の量が十分あるのか? 歯科医師と良く話し合ってみてください。
ブリッジは保険治療でできるのが大きなメリットです。ただ、安易にブリッジにして後悔することになりかねません。
その時は、更に歯がないところが、多数増えていくことになります。
人生100年時代ですから、ブリッジにするのか?インプラントにするのか?
歯科医師と良く話し合ってみてください。