人生100年時代です。
若いときに歯を大切にしなかったツケに悩まされている方が多くいます。(昔は歯は予防して守るという考えが乏しかったですから)
多くの歯を失った結果としての治療法が『入れ歯』
正直、『入れ歯』に満足している方は少ないと思います。
入れ歯を使っている患者さんからよく聞くフレーズ。
『入れ歯が痛い。入れ歯がゆるい。食べていると入れ歯が落ちてくる。金具がかかっている歯が動いてきた。入れ歯を作ったけど、使っていない。食べれないから仕方なく使っている。』など、およそ満足とは程遠い言葉。
その入れ歯の中でも患者さんも歯医者も悩ませるのが『すれ違い咬合』と呼ばれる歯の残り方をしている場合。
要するに「上顎には歯があるけど、下顎には歯がない。」その逆で「上顎には歯がないけど、下顎には歯がある。」
絵にすると、こんなイメージ。(極端な場合です。)
※図のフラビーガムとは? 下の前歯が残存し、上の前歯がない場合は「フラビーガム」と呼ばれる歯肉が厚くて、ブヨブヨの歯肉になる場合もあります。これも骨が溶けた結果としておこること。
歯がある場所と歯がない場所(入れ歯)で咬み合わさると、歯がない場所の骨が、だんだん溶けてゆくのです。
その結果として入れ歯を支える骨が更に溶けて、うすくなります。
入れ歯を支える骨がうすくなると、入れ歯が横方向に動きやすくなり、縦の方向には沈みこみます。
食べ物を咬むと入れ歯が横方向に動いたり、縦方向に沈みこむため入れ歯を支える歯肉が痛くなり、食べづらくなります。
そして入れ歯を支える金具がかかっている歯にも負荷が大きくなってゆくのです。
このために、次から次へと入れ歯の金具がかかる歯がダメになってゆくのです。
根本的な解決を図るためには、支える歯を増やすしかありません。
とにかく、このすれ違いの咬合になると入れ歯が安定しないのです。
こういう時にはすれ違いをなくしてやれば良いわけです。
すれ違いで歯がない領域に1本でもインプラントを埋入して
支えを作るだけで入れ歯の安定感は全く変わります。
そのインプラントにアタッチメント(マグネットやロケーター)を着けると入れ歯も動かなくなるし、食べていても入れ歯が外れることもありません。
残っている歯に金具をかけることもないから、残存歯への負担もなくなります。
インプラント・オーバーデンチャーという方法。
入れ歯でお困りの方はご相談ください。