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歯周病の治療はやみくもに歯石を取れば良いということではない。

2020年10月18日

今日は、うちの歯科衛生士3名が歯周病のセミナーに参加しているので、歯周病治療のことについて書きたいと思う。

スケーリング、ルートプレーニングセミナーということなので、要するに歯石をとる勉強会ということだ。しっかり勉強して、スキルアップすることを願っています。

ただし、歯石は、やみくもに取るべきではないです。

まず、歯周病(中等度〜重度)の患者さんの場合には歯肉が赤くなったり、腫れています。こういうときに歯石をとってはいけない。こういう炎症が強い時期に歯石をとると、歯肉から出血がおこってしまいます。

だからまず、やるべき事は、やわらかい歯ブラシや綿球などを使い、歯肉との境目のプラークをやさしく取ってあげることだ。そのあとに、オキシドールをつけた綿球でやさしく歯肉溝をふいてあげる。

そして一番大事なことは、患者さんにも協力してもらい毛先の柔らかい歯ブラシで歯肉との境目をやさしくブラッシングし、プラークをとってもらう。

このとき、ふだんの食事を聞いて、なるべくプラークの付着しにくい食べ物に変えてもらおう。

はみがき粉などつけず、だ液を口の中にためた状態で30分から1時間くらい毎日これを続けてもらう。(だ液を歯みがき粉の代わりにする)

これをつづけることで、歯肉の赤み、腫れがなくなってくる。

この段階まできたらようやく歯石をとる準備ができたということだ。

まず歯肉の上についている歯石をとる。歯肉の上の歯石だから当然、出血もしない。この段階が終わると、歯肉も引き締まってきているだろうから、歯ブラシの硬さは普通のもので、歯肉との境目を狙って毛先を歯周ポケットにいれるイメージで振動させる。これで歯肉溝に酸素などがおくりこまれるから、悪い歯周病菌はやられる。(骨を溶かす悪い歯周病菌は酸素に弱い)

この歯みがき(だ液でだくだくの長時間の歯みがき)をつづけてもらう。というか一生つづけてもらう。

そうすると歯肉がさらに引き締まってくる。

こうなると、いままで隠れていた縁下歯石(黒い歯石)が目で確認できる位置にくる。(この黒い歯石が歯周病にとって悪い)

この時点で縁下歯石をとることだ。こうすれば、出血などが少なく歯石除去ができる。

だから、患者さんの歯磨きが一番重要ということになるし、歯周病の治療は順序が大切ということだ。

そして患者さんも歯科衛生士も簡単そうにみえる(実際は簡単ではない)歯磨きを毎日続ける・続けるようにモチベーションをあげる忍耐力が必要です。

しっかり勉強してきてください!