「歯周病が良くなりません。電動歯ブラシを使ってます。生薬入りの歯みがき粉を使ってます。」
歯みがきへの考え方、やり方が間違っていたら、電動ブラシを使おうが、生薬入りの高級歯みがき粉を使おうが全く無駄です。
歯周病が良くなってゆく患者さんは、歯みがきに対する考え方・やり方が全く違います。
「まず歯みがきはそんなに簡単なことではない!」と理解してます。
多くの歯を悪くする人は、歯みがきのことを簡単だとバカにしています。
本当の歯みがきとニセの歯みがきは、全く違うのです。
ニセの歯みがきは、歯みがき粉をつけてグシュグシュと泡立たせて、2分くらいで終わり。なんとなく磨いた気がしてるだけ。全くプラークが取れていません。
本物の歯みがきは毛先のあてる場所と角度が違います。
歯みがきにかける時間が違います。
一日何度も歯みがきをします。食事の後とか関係ないです。(歯みがき粉をつけなければ何度歯みがきをしようが歯を傷つけたりしません。)
プラークがつく前にまた歯みがきをするのです。
そして本当に磨けているか。歯科衛生士にチェックしてもらっています。
ゴルフでも同じです。(歯みがきをバカにしているおじさんへ)
ちゃんとしたフォームで練習しないと、いくら練習しても無駄ですよね。
プロに本当の正しいスイングを学ぶこと。我流でやってもだめですよね。
一度正しい本当の歯みがきができるようになれば、一生の宝です!
歯周病の歯みがき
歯周ポケットに毛先をつっこみ、この状態で細かく振動(動かすのではない)させます。プラークの除去とともにポケットに酸素を送りこみ攪拌するのです。ポケットの深いところまで毛先が届かなくても、かき混ぜて酸素を送りこめば、歯周病の細菌は死にます。(歯周病菌は酸素が嫌いなので。)
違う方向から見るとこの角度
バス法と言われる歯みがきの方法です。このやり方をまずはイメージし、あとは自分の口の中で練習してください。そして本当にできているか歯科衛生士にチェックしてもらうことですね。何度もしつこく繰り返しやりましょう。正しいやり方をマスターすればあとは意識なしでできるようになります。そこまでが大変ですけどね。
2列の歯ブラシの方がバス法はやりやすいかもです。まあどちらでも、毛先が歯周ポケットに入り、プラークが取れるようになれば良いです。
頑張ってできるように練習してみてください。歯みがきは簡単ではないのがわかっていただけたでしょうか?