歯が黒くなっている部分があると虫歯と思いますよね。確かに歯が黒くなっているときには、虫歯の場合はあります。ただ、黒くなっていても虫歯がその状態にとどまっていれば、何もしないほうがよい場合は多いです。
こういう虫歯が進行しない人の口の中は、サラサラしており、口の中にあるプラークが「ねばっと」していません。
こういうお口の環境のときは何も治療しないでフッ素塗布し経過観察です。(ドックスベストセメントでの予防法も良いです!)
虫歯が進行しない人の特徴としては、甘いものを日常的に摂る習慣がありません。甘いものを食べる習慣がないので、砂糖を欲しくならないのでしょうね。歯が悪くなることもないので、歯医者と縁のない人も多いと思います。
そういう人は虫歯や歯周病になる環境ではないということです。
こういう虫歯と反対に一見、まったく虫歯に見えないのに(歯の表面のエナメル質は問題ない)歯の内部(象牙質)だけ大きく進行した虫歯もあります。
この歯の内側(象牙質から)からの虫歯をそのままにしていたら駄目です。
こういう虫歯は急速に進行し、神経まで到達してしまう可能性が高いのです。
こういう虫歯のことを自分は勝手に「砂糖むし歯」と呼んでいます。
甘いものを食べることが習慣になっている人が多いからです。
歯の神経が生きていれば象牙質の中の液体の流れが内側から外側に流れています。多量の砂糖を摂取するとこの液体の流れが外側から内側に変わります。この液体の流れが変わることが内部からの虫歯の原因と考えられています。(ストレスでもこの液体の流れが停滞すると考えられています。)
レントゲンを撮ればこの砂糖むし歯を見つけることができます。
こういう虫歯ができる人の特徴としては、歯と歯の間にねばっとしたプラークがくっついています。口の中が砂糖の影響でねばついています。すでに神経のない歯が何本かあったりします。
まずは、自分の口の中の環境がどうなっているのかを知っておくことです。虫歯になりやすいのか?歯周病になりやすいのか?それともまったく歯の問題はないのか?
その口の中の環境によって歯科医も虫歯に対するアプローチが違ってきます。
歯科医がこの虫歯は経過観察しフッ素塗布と言ってるなら、あなたのお口の環境が良いということだし、小さな虫歯でも、つめものなどをしたほうが良いと言われたなら、虫歯が進行する環境にあるということです。
だから大切なことは、お口の中の環境を良くすることです!